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その一つが、お妃様以外の女性を娶ることです。
プロティオンは、自分と年の離れた乙女に恋をしていました。
乙女は、毎朝、庭で薔薇の手入れをしている召使いです。
薔薇の刺は、朝早いと微かに柔らかいのです。
乙女は薔薇の刺で指に傷を負いながらも、プロティオンや貴族のために薔薇の手入れをしなければなりません。
眠れない明け方は初めて乙女の姿を見た時から、人生を共に過ごすのは乙女以外にいないと思いました。
プロティオンは乙女が薔薇の手入れをしている時、乙女の側に近づきました。
乙女はプロティオンが近づいた事で、その場を慌てて離れようとするも、刺のせいで上手く動けません。
プロティオンは、乙女の体を守るように抱きしめました。
「どうか怯えないで欲しい。わたしはそなたが欲しい」
乙女は幾度となく、拒みました。
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