お人好しな王様

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けれども、プロティオンは言いました。 「婚姻に頼らずとも、この国には他の国にない力がたくさんあるはず。 その一つが、この薔薇や花々の美しさ。 この国が誇る薔薇をガラス細工などにして、諸外国に売り込めばいい。素晴らしい技術を売り込む事も、国が栄える事だろう」 プロティオンが貿易に口を出すことは初めてでした。 臣下たちは、誰も言い返す事ができません。 こうして、プロティオンは臣下たちの反対を押し切り、乙女と結婚する事になりました。
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