お人好しな王様

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その事をプロティオンは分かっていたので、心の準備はしていましたが、準備が足らなかったかもしれません。 臣下はプロティオンの政治を、頭ごなしに反対ばかりしています。 それは、臣下に対しての扱いが以前よりも疎かになっているからです。 けれど、それは国を立て直す為であり、蔑ろにしているわけではありません。 臣下は、そのことを分かっていないのです。 ポアンはまだ、成人もしていない娘であることに変わりはありません。 プロティオンの目の前では、毅然と振舞っているものの。 時として召使いからのいじめに耐え、涙をこぼしている事も知っています。 自分が妃にしたばかりに、とは思うものの。 プロティオンは自分の気持ちには勝てません。 これから来るだろう、掟の事でポアンに悲しい顔を見せるわけにいかず。 ポアンとの幸せな時間を過ごすのでした。
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