【え?趣味ですか?妄想ですが】

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{1} 俺の名前は、長谷部安夫。 しがない(?)公務員だ。 俺には… 『誰にもいえない秘密の趣味』が有る。 それは… 『妻を殺す方法』をあれこれと『妄想』する事。 俺の妻、恭子はいわゆる、オニ嫁だ。 元々、職場の上司が世話して来た縁談話を俺は断る事ができず、お見合いをして気付いたら結婚していた。 恭子は新婚当初こそ、従順なソブリを見せていたものの、月日が経つにつれ徐々にその『本性』を現し始めた。 家事をほとんどやらず、 何かと言えば、文句ばかり言って、場合によっては暴力も振るう時も有る。 俺は… 何度も離婚を考えた。 が… それだけは、彼女にとって、どうやら『屈辱』らしく… 「良い?! 私は絶対に離婚しないからね。どうしても別れたいんなら、裁判起こして慰謝料請求してやるから!」 と、息巻いた。 まあ、妻に強く言えない俺にも問題は有るのだが… そういう訳で、 俺はいつしか、暇な時間が出来ると、恭子を殺す方法をあれこれと妄想するようになった。 (もちろん、あくまでも妄想での話だ) 刺殺、撲殺、絞殺、毒殺…。 そして… その妄想をしている間の時間は、俺にとっての『安らぎの時間』となり… 妄想をする事こそが、 俺にとっての『趣味』となっていった。
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