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うちのハウスウェディングは、お昼と夜でひと組ずつ、をうたい文句にしている。
だからこのひとは先ほど始まったばかりの、中庭のパーティのゲストに間違いなかった。
わずかに声をかけることをためらったのは、その横顔が、ほんの少し寂しさをまとっているような気がしたから、だろうか。
私はゆっくりと彼に近づいて、斜め後ろから、できるだけ柔らかく声をかけた。
「……お客さま」
ぴくり、と肩が揺れて、そのひとはこちらを振り向いた。
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