快楽を売る商人

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貫井聡は31歳の未だ独身貴族のサラリーマンだ。 風貌もごく普通である。 彼女も半年前に分かれてしまい、今は仕事だけをする毎日を送っている。 元来が女好きな聡は、彼女のいない生活に不満を抱いていた。 休日は何もすることが無くて部屋でゴロゴロしていた。 「ああ、女を抱きたいな」とボソッとつぶやくとスマホでゲームをしていたその時玄関のチャイムが鳴った。 聡はインターホンをとると声をかける「どちら様ですか」玄関の方からは、若い女性の声がしてきた。 「私は、渡辺商事の関岡と申します。この度わが社の商品の説明を聞いていただきたくてこちらに伺いました。あの、すいませんが玄関を開けてもらえませんか」と声をかける。 聡は、うら若い女性の声に胸をドキドキとさせながら玄関のドアを開ける。 すると目の前に紺のスーツを着た綺麗なお姉さんが立っていた。 聡は、ドキリとしながらも、「はい、家は訪問販売はお断りなんですけど」と断る。 関岡さんは、笑顔で「うちの会社の商品は、特別なんですよ。決してお客様の期待を裏切りません。きっとご満足いただけると思います」と力説する。 聡は、困った顔をして「すいませんね。お力になれなくて、今僕には何にもほしいものは無いんですよ」と言う。 関岡は、にやりと笑うと「貫井様、私共の商品は特別なんですよ。貫井様が欲しいと言う商品が手に入るんですよ」と目をキラキラさせながら言う。 聡は無理だと腹の中で笑いながら言う。 「きっとあなたの会社にはありませんよ」関岡はニヤニヤしながら、 「貫井様、実はわたくし共の商品は、ズバリ、彼女です。それも貫井様と体の相性の良い女性をお求めになれます」と自慢げに言う。 聡は、驚いた。そんな事が現実にあるものか、聡は騙されているんだと思った。 多分ダッチワイフだろうとたかをくくっていた。 まあ、ダッチワイフでもいいかと思い、話を聞く事にした。 「貫井様のお好みの女性のデーターをここに入力してください」と言われ、聡は言われるままに自分の好みの女性を入力していく。
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