第3話  

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そんな中、時間は刻々と過ぎて行き 時刻は18時を過ぎた頃 玄関の鍵の音がガチャっとしたのを 合図に、夫が帰って来たことを 知らせた。 キッチンから急いで玄関に駆けつけると そこには夫と、夫よりも少し背の低い、 だけどきっと170cmくらいはあるで あろう、爽やかな好青年と その隣には今時珍しい長い黒髪を 後ろでひとつに束ねていて 紫の縁の大きめの眼鏡をかけた 小柄な女性が立っている。 『ただいま』 そう言って私に荷物を託す夫。 『おかえりなさい。』 私がそう言うと、 『妻の菜々海。』 『はじめまして、いらっしゃい。』 そう夫からの流れで自己紹介をすると
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