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そして、真っ直ぐに私を見つめて
光さんは話を続ける。
『仕事はできるし
奥さん想いで、優しい、そんな
章斗さんみたいな旦那様がほしいと。
だから俺は章斗さんを尊敬してるし
朱里の理想の夫になりたいと
思ってるんです。』
......ちょっと、びっくりした。
いや、それ以前にびっくりすることは
今時点であるわけだけれども。
でも、光さんが言う“憧れ”とは
男性としてではなく、
人間としての“憧れ”であったこと。
やっぱり心のどこかでは
そう、言われて頭を過ぎったのは
夫の不倫相手。
名字も“長谷川”だったから
ちょっと不審には思っていたけれど
.............。
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