第3話  

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ああ、‥‥‥なんか。 やっぱり少しでも夫と朱里さんを 疑ってしまった自分に後悔。 確かあれは、、、いや。 前に、長谷川と名乗る女性から 家に電話が掛かってきた事があった。 そして、 『章斗さんと関係をもっているの』 そう、言って電話は切れたけれども。 でもそれは、2年くらい前の話。 よく考えてみれば 朱里さんは光さんと入籍したから 『長谷川』になったわけで。 電話があったのはそれきりで その後は特に何もなかった。 変に私が意識し過ぎただけに違いない。 夫に言われてすぐに朱里さんのいる 洗面台へ向った光さん。 そして私の頭に手をぽんと置いて ふぅ、と息を吐き出すと 自分の席に戻る夫。
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