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恋に狂った
誰より美しい男の頭を撫でながら
「それじゃあなた、これからも僕だけに尽くして下さる?」
まるで何の感情もないような声で
僕は呆然と尋ねた。
「もちろんさ――もちろん」
身も心も
満たされてゆく。
「誰も真似できないほど君だけに尽くそう」
誰かが
狂ったように僕を愛してくれるほど。
「この3日で証明しよう。僕が君の為にどこまでできるか――」
九条敬の瞳に宿る
異常なほどの僕への愛を
ここまで深く感じたのは
正直初めてだった。
「僕の欲しいものを何でも与えて下さるの?」
「違うよ。何を望んでもそれ以上のものを――」
そうして僕らは
新しい狂乱の扉を開けたんだ。
つづきも覗いてみるかい?
僕は別に
構わないけど――。
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