episode188 聖なるサラ

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恋に狂った 誰より美しい男の頭を撫でながら 「それじゃあなた、これからも僕だけに尽くして下さる?」 まるで何の感情もないような声で 僕は呆然と尋ねた。 「もちろんさ――もちろん」 身も心も 満たされてゆく。 「誰も真似できないほど君だけに尽くそう」 誰かが 狂ったように僕を愛してくれるほど。 「この3日で証明しよう。僕が君の為にどこまでできるか――」 九条敬の瞳に宿る 異常なほどの僕への愛を ここまで深く感じたのは 正直初めてだった。 「僕の欲しいものを何でも与えて下さるの?」 「違うよ。何を望んでもそれ以上のものを――」 そうして僕らは 新しい狂乱の扉を開けたんだ。 つづきも覗いてみるかい? 僕は別に 構わないけど――。
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