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冨樫律(とがし りつ)
21歳、大学生
彼女なし
地元を離れ今は東京住み
小さなアパートに一人暮らし。
それが俺。
特に趣味もなく大学通ってバイトしての日々を暮らしていた。
いつもは音楽を聴きながら眠っているのだが、
「あれ?聞こえない…」
どうやらイヤホンが壊れてしまったようだ。
仕方なく何も聴かず眠りにつく。
そんな何気ない日に聴こえてきたかすかな声。
「んっ……ぁ……」
(隣の部屋?)
一体何の音なのかわからなかった俺は耳をすませてみた。
「はっ、ぁん…もっと……」
「ほら、もっとよがってよ」
「あっぁ……イッちゃっ……んぁああ」
「ふっいっぱい出たね」
(えっ…もしかして男同士で……ヤってる!?)
すぐに顔が赤くなったのがわかった。
隣の部屋は角部屋だ。
だから俺の部屋だけが唯一のお隣さん。
前から仲良くさせてもらっている。
優しい人でいつも良くしてくれている。
そんな人が……。
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