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二十歳の時に、できちゃった婚をして、娘も生まれ幸せな生活を送っていたが、結婚して一八年も経つと、家族の為に働いてるのに休日家にいると妻には邪魔者扱いされ、高校生の娘の麻里には「親父ウザイ」と言われる始末だ。
高校生ともなれば身体は立派に女性だ。
俺が高校生くらいの時なんて、同級生の女の子を見ては、ヤりたいなと思っていたし、おっさんから見ても、若い女の子と言うだけでそういう目で見られる。
だからこそ親としては心配になるのに、麻里ときたらスカートはパンツが見そうな位短くて派手な化粧をしてわざわざ自分から男を誘うような身なりをする。
きっと娘は既に女になっているだろう。
想像したくはない事ではあるが、この間財布の中に避妊具が入ってるのを見つけてしまった。
そこまで来ると、麻里は自分を守る術を考えていて良かったと自分にとっては知りたくなかった事ではあるが、安心をしたのを覚えてる。
――俺はもう何年妻と身体を重ねていないのかと考えてしまった。
麻里が生まれ、日々の世話で疲れ果てその気にならないと言われ回数は激変。
恐らく妻の中で俺は男ではなくなってしまったのだろう。
しかし俺はまだ三十八でハゲでもデブでもなく、むしろ身なりには気を配り、まだ自分はイケてると自負してるし、社内での評判も悪くはない。
事実、会社の女の子からの甘い誘いも今までいくつかあった。
だが俺は、その誘いには乗ることが無かった。
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