気づいてしまった

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「早生は私に似て綺麗だし、頭も良いから。文句をつけられるのが、そこしかないんでしょうね」 父至上主義である母からは、そんなずれた言葉しか返されず。滅多にやって来ない(真実を知ってからは『帰る』とは使わなくなった)父の機嫌を損ねるのも面倒(主に母が)なので、早生は勉強やスポーツを頑張った。生まれはどうしようもならないが、それ以外では絶対に周囲に負けたくなかったからだ。 (早く大人になって、自立すれば自由になれる)
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