プロローグ

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ただ、早生(そうせい)が近付いてきたと思った時にはもう、自分の唇は塞がれていた。 予想外の行動に目を閉じる事も出来ず、固まる日向(ひゅうが)の視界が傾く。 それが早生に押し倒されたからだと思った時には、彼は絨毯の敷かれた床に転がっていた。 そんな日向の唇に、再び早生の唇が重なる。 触れて、離れて、また触れて――キスされているとは解るが、ありえなさ過ぎて頭が真っ白になっている。
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