ねぇシムラ、そういうのはちょっと…

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強引に押されて流されていたのは20代前半。 たった2、3年前のことなのに、 誘いも出会いもパッタリと切れている現状。 今は、それについて考えたくない。 勢いよく立ち上がって、クローゼットの枠縁に引っ掛けてあるハンガーを手にして浴室へと向かう。 「シムラぁ」 洗濯機の前にいたシムラは既にワイシャツを着ていた。 「ズボン、はい」 ワイシャツと靴下姿のシムラが一つ頷く。 スーツは半乾きで カバンは乾いてないけれど。 「帰り道、わかるよね?」 ねぇシムラ。 もう、帰ってよ。
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