シムラ観察日記①

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次は何なの?! コピー機に添える手をギュッと握りしめる。 「おいシムラ。今日の配送で電話きてるぞ」 突然の野太い横槍に身体が跳ねた。完全にシムラに気持ちを持って行かれていたせいで、口から心臓が飛び出すくらい驚いた私。 「はい。行きます」 はぁ?! 勢いよく振り返るとシムラは隣の課の人について島へ戻っている。 シン、と一人の空間になって口元を押さえて天を仰ぐ。 ねぇ、シムラ… 私はね、相手からの目に見える好意と友達に自慢できるアプローチを受けて、それなりに恋をしてきたの。 でもね、シムラ… シーソーゲームの恋愛は結婚に結びつかないと、やっと理解したのよ。 ねぇ、シムラ… あんたに私の気持ちなんてわからないわ。
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