濡れつづける。

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彼には正直に話した。 あたしの初めての恋のことを。 高校の先輩で、その彼のメガネを舐めているのを見られたこと。 「キモい」 そう言った先輩は、それをネタにあたしをボロボロにしたこと。 先輩が、メガネを舐めている動画を撮って脅してあたしの身体を喰い尽くしたこと。 それに加えて先輩の友達にまであたしを貸し出ししたこと。 先輩が卒業したら、まったく連絡が来なくなったこと。 あたしは、遠くても同じ高校の人がいない大学に進んだこと。 彼はすべてを受け入れてくれた。 泣いて泣いて、泣いたあと、 彼は初めてあたしを抱いた。 そして、メガネを舐めて欲しいと言った。 あたしはまた泣いて、生きていてよかったと思った。 彼のメガネを舐めると、自分もきれいになるような気がして、夢中になってしまう。 もう、離れられない。
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