濡れつづける。

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小さな頃からの変な癖。 小さなあたし。 パパの笑顔。 入り乱れる記憶と、まるで灼熱のような気持ち。 パパのメガネはふちがないもので。 きれいにしたくて、毎日舐めた。 汚いなんて思わなかったのは、パパが大好きだから。 パパの目がよく見えるように、きれいにしたかっただけ。 パパは笑ってくれてたから、それが変なことだなんて思わなかった。 あたしだけの、秘密の儀式。
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