田中英樹の場合 その1

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門番に礼を言い街に入る。 目指すはもちろんギルドだ。 異世界といえばまずギルドだろ。 とりあえず、もらったチートでギルドで一番ランクの高いのになる。 んでもって魔物を倒して金をためる。 依頼の途中でヒロインに出会うのが王道だよな。 それで学園にも行ってハーレムを作る。 完璧だ! 道行くおばさんにギルドの場所を聞いて向かう。 案外近くにあったらしく5分ほどで着いた。 「ここがギルドか。 赤い屋根って・・・。 まぁ、目立ったほうがいい・・・のか?」 まあどうでもいいか。 ではでは、ギルドに突撃だ。 扉をバーン!と開けて中に入る。 そして入ってから思い出した。 ギルドといえば高確率で発生するイベントがあったな。 「おお?なんだガキ? 変わった格好しやがって。」 そう!絡まれイベントだ! 「別にどんなかっこしたって僕の自由だろ。 あんたこそこんな昼間から酒なんて飲んでないで依頼でも受けたらどうだよ、おっさん。」 「この!生意気な野郎が! だいたいここはお前みたいなガキが来るところじゃねーんだよ。 おとなしく街で仕事でも探せや。」 「見た目で判断するなよ。 少なくともあんたより強い自信はあるさ。」
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