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栄は床に抑え付けられた。
栄「イテテッ」
「動くなよ小僧。」
消えていた蛍光灯が点いた。
迷彩服に?肩には日章旗?
こいつら、自衛隊!?
隊員「目標の身柄確保。
引き続き周囲の警戒を怠るな。」
栄「何だよオマエら!?」
隊員「キサマには関係の無い事だ。」
栄「関係無いなら尚更、離せっ!」
隊員「黙れ。」
隊員が力を入れる
栄「ぐあっ、、、」
緋色も捕まっているのが見えた。
隊員「用があるのはそのお嬢ちゃんだ。」
緋色「栄は関係ない!離しなさい!」
隊員が緋色を抑える
緋色「痛いっ」
栄「緋色! こいつら──、、、」
栄は隊員の腕を噛んだ。
隊員「あっ!こいつ噛みやがった!!」
隊員は栄から手を離す。
しかし、隊員2人がかりで
思いっきり抑え付けられた。
栄「イデデデッ!!」
後ろ手にバンドで拘束されてしまった。
相手は7人か、これ以上動かない方が良いかもな・・・
その時、
「「 ゴツン! 」」
何かを叩く音がした。
────ドサッ
緋色を拘束していた隊員が倒れた。
なんだろう??
そこに誰か居る!?
────ドッ、ドッ!
「「 バチチッ! 」」
バサッ・・・
栄の側に立っていた隊員2人も倒れた。
栄の身体をビリリッと、シビレが走る
栄「感電!?何で!?」
隊員の背中には、
栄「クナイ!?!?」
隊員「敵だ!!」
「「バスッ!バスッ!」」
自衛隊が躊躇なく撃った。
栄「マジかよ」
彼等に向かって行く『それ』に弾は当たらない
一瞬で3人を相手に格闘へ持ち込み、戦闘不能させる。
逃げる最後の隊員も、クナイで一撃。
まるで突風だ。
部屋は静かになった。
栄「クナイ、この人たち死んだのか?」
「いいえ、防弾チョッキだから
致命傷にはなってない。
電気ショックよ。
クナイ型だと投げやすい。」
栄「女??」
「緋色、こうなるから出掛けられると困る。
護る側の身にもなって。」
フェイスガードを外す。
緋色にソックリだ!?
栄「双子??」
緋色「私、双子ちゃんだよ。言ってなかったっけ?」
栄「いや~、言ってない。」
「緋色、この人は?」
緋色「行き倒れていた姉を助けてくれた
心優しき村人です。」
栄「村には住んでねえよ。」
「村人さん?
そう、悪人では無いと言うことね。」
栄「だから、村人ではないよ!?」
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