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──数日後。
「なんか最近、地震多いなあ?」
俺の名前は玉田 栄。
小さな水道修理会社で事務員をやってる。
人手不足で現場へ駆り出されて手伝わされる事もあるが体を動かして働くのは嫌いじゃないし、
いい会社だと思えるから恵まれている。
忙しくなるのは大寒波が来たときくらいだと思う。
一昨年の大寒波の時は市内中の水道菅が破裂して大変だったけど
最近、地震速報が多い
このまえニュースでやってたな。
群発地震ってやつは大地震の前触れだったりするらしいけど大丈夫だろうな?
大地震って事は水道管も破裂するんじゃ・・・・・
「おーい、栄~!」
デカイ声。徳井先輩がコーヒー持って催促しにきた。
徳井「見積書とか請求書できてない?
持って行けるなら持って行きたいんだけど。」
徳井先輩はウチの社長の息子。
分け隔てなく、熱血度が高くて無類のサッカー好き、気の合う友達みたいに仲良くしてくれる。
栄「全部で8件、出来てますよ。」
徳井「お~!捌けるね!すぐ届けに行ってくる!」
先輩は鼻唄を歌いながらお客さんの元へ出発した。
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