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未来人「あ!さっきの幽霊・・・!」
栄「そうそう、まだこの世に未練があって・・・
て、誰が幽霊じゃい!」
つい、先輩との普段のやりとりの癖でノリツッコミをしてしまった。
クスクス笑っている。
未来人「さっきは後ろから突然現れたから
幽霊かと思って。」
栄「あー、そうですか。
悪かったですね足音も立てずに。」
未来人「幽霊だから足無いもんね。クスクス」
よく笑う明るい子だ。
未来人「地震すごかったね。」
栄「そうだな。でもそれは兎も角、
君は不自然だな。」
未来人「どうして?」
栄「街を歩く人ってのはみんな、
何かしら荷物を持ってるものと思うんだ。
鞄とか、ケータイ、財布とかね。
君は今も、手ぶらで何も持ってないだろ?」
彼女は少し考えて、口を開いた。
未来人「実は人に追われてて・・・」
栄「ハイハイ、また冗談を──」
「「 キキーーー!!キー!ドカン!! 」」
間近で車が追突する。どうやら前の車が急停車した様だ。
それをみた未来人は血相変えて逃げ出した。
チラッと振り返ると急停車した方の前の車から何人か大男が飛び出した。
未来人を追いかけて行く。
呆気に取られているとズシッと肩に手が置かれる
は?何で俺が捕まる?
咄嗟に振り払い、自転車を盾にすると大男は派手に転げた。
何かに巻き込まれた予感っっっ!
俺も逃げ出した。
何が
どうなってんだ・・・
後ろから追突されるくらい急ブレーキするなんて
普通じゃない・・・
かなり走った
追っ手はない・・・
結局、、、無事に家へ帰ったが
事件にビックリし過ぎて寝られない。
──アイツ、何で追われたんだろう?
──それにあの大男たち、どう見ても警察官じゃない。
──トラブルは御免だぞ!?
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