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私はなんだか食べる気がしなくなって、箸を置いた。
「もう食べないの?もったいなーい。
てゆーかさ、あんた何で先輩が彼女と別れたって分かったの?直接先輩から聞いたの?誰かからウワサで聞いたの?」
「……直接聞いた。」
「それ、もう完ぺき脈ありじゃん!あー、いいなぁ。優しくて将来有望なイケメンかぁ。
私も婚活頑張って早く寿退社しなきゃなー。」
「本当に先輩の事は好きとかそんなんじゃないし、向こうだって何となく誰かに別れた事を言っただけだよ……。」
さっさと台所を片付けながら、姉に先輩の事を話したのは間違いだったと心底思った。
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