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「そうなんですよー。
亜子とは2人で一緒に住んでるんだけど、殆ど会話無くって。
でもあの子、田崎さんの話は結構話してくれるんですよ?
だからかな、なんかこうして一対一で話すのは初めてだけど、すごく田崎さんに親近感が湧いちゃう。」
「…そうなんですね。
ありがとうございます。
……すみません、ラストオーダーのお時間ですね。
ご注文は、いかがなさいますか?」
私はカシスオレンジを1杯注文した。
ラストオーダーの時間が過ぎ、アルバイトの女の子がドアにクローズの看板を掛ける。
雨で客も殆どいない。
田崎さんは今日はカウンター担当みたいで、私は運ばれてきたカシスオレンジを飲みながらカウンターの周りを片付ける彼と話をする事ができた。
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