成瀬美希1

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「そうなんですよー。 亜子とは2人で一緒に住んでるんだけど、殆ど会話無くって。 でもあの子、田崎さんの話は結構話してくれるんですよ? だからかな、なんかこうして一対一で話すのは初めてだけど、すごく田崎さんに親近感が湧いちゃう。」 「…そうなんですね。 ありがとうございます。 ……すみません、ラストオーダーのお時間ですね。 ご注文は、いかがなさいますか?」 私はカシスオレンジを1杯注文した。 ラストオーダーの時間が過ぎ、アルバイトの女の子がドアにクローズの看板を掛ける。 雨で客も殆どいない。 田崎さんは今日はカウンター担当みたいで、私は運ばれてきたカシスオレンジを飲みながらカウンターの周りを片付ける彼と話をする事ができた。
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