成瀬亜子1

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渋る親を何とか説得して、入りたい大学にも無事合格することができた。 私は子どもの頃から勉強は人並みにはできる方だったので、奨学金を貰いながらアルバイトをして、一人暮らしをしながら大学に通うつもりだった。 しかし、私が自立して何もかもを出来る訳がないと思った母がマンションの家賃を全額払うから私と住むようにと姉に頼んだ。 姉は、今まで払っていた家賃が浮くので願っても無い話だとばかりに快諾した。 こうして私にとっては少し不本意な形でスタートした東京の生活だったが、徐々に慣れていき気がつけば大学2回生の7月になっていた。
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