第1章

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私は機械的に駅を降り機械的に家に帰る。 そうしてまたご飯を食べる。 休息はあと1日だ。 それを思うと悲しくなる。 しかし時計はまだ昼の12時であるので1日半だ。 私はもう電車にも乗ったのでやることが尽きてしまって外に出る。 ぽくぽくと歩いて行くと誰かが立っていて手を振って近づいてくる。 「やあ」 「やあ」 私が返事するともうその子はニコニコしてしまって止まらないようだった。 「えっと、誰だっけ?」私が聞くと 「ああ、多分同じ学校だよ」と言う。 「へえ」 その子はまだ少しふつふつと笑った。 「なんでそんなに笑うの?」と私がいぶかると、「そうしかやりようがなくってね」と言ってやっと笑いが止まったようだった。 「どうして?」 「君があまりにも変だから」 変って、どういうことだよと思ったが口には出さない。 代わりに「何してるの?」と聞いた。 「君を待ってただけだよ」 「嘘つき」 「いや、ほんと」 その子はすたすたと歩いて、急にくるりとこちらを向いた。 「君のイライラをなくして見せましょう」 「は?」 その子はもう走り出した。 ついてきて!と叫んでいるので、私も後を追った。
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