純 倫 愛

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コンビニが新しくオープンするのは、そんなに珍しい事じゃないのに……。 「学校のそば? ……そのコンビニがどうしたの?」 ″久しぶり″とか、″元気だった?″ の前に発せられた言葉につい自然に答えてしまう。 「苺大福がめっちゃウマイんだよ」 「苺大福……」 あー……。 大浦くん、コンビニスイーツの中では一番好きだったよね。 でも案外、どこのコンビニにでもあるものなのに。 そう思っても、大浦くんの笑顔を見ていたら、そんな返しはベストじゃないような気がして……。 「じゃ、ひなた、買いに行こっか」 「うん! 買い物いくー」 大浦くんが話をしたいと思ってくれた事が嬉しくて、彼の車の後を追ってコンビニへと向かった。
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