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「あらあら、絵に描いたようなゴロツキですわね」
女は焦る様子も無く、鈴を転がすような可愛らしい声で笑った。
「ちょうどいいですわ、貴方の力を見せてごらんなさい」
その言葉を合図に、女の後ろに控えていた男が前に出てくる。
デカイ
遠くで見た時も大きな男だとは思っていたが、近くで見るとその異様な体躯に気圧される。
男は腰に下げた大剣を抜き放つ。
一般的なバスタードソード、しかし男が持つと小さな剣に見えてくる。
「・・・いくぞ」
まるで、長い間声を発していなかったかのような掠れた声
そして
殺戮が始まる
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