第32話

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フライドポテト それは、ジャンクの中のジャンク。誰かと食べるというより部屋でひとりで、なんなら歩きながらモリモリ、そんなもん それをあえて! 家で! 手作りで! 材料なんかも吟味・厳正して作っちゃう! 幸子さん……ちょっと動詞被ってませんか? 文句ある!? め、滅相も無い……! そうそう、あんたはソファーの上でちょこんと正座しときな。なんかそういうヘタレ属性がついた御曹司っていうキャラが微妙に人気出てたりするんだから ……なんですか、そのメタ発言? メタ発言っていうのも結構なメタ発言よね なんてメタメタしながら、しれっと完成これもメタか もり、もり…… ど、どうよ? 微妙にドギマギしながら、感想聞いてみたり。うん今までの私だったらまずないな ……美味しい、です そ、それは良かったわ…… じゃがいも感がしっかり残ってて、歯ごたえがあって、甘みがあって、塩みもちょうどよくて…… い、いや~そんなに褒めるとぉ…… 幸子さん、だいじょぶですか? キタ ――なにが、かしら? いえ、最近思い悩んでたみたいで…… 気づいてた、みたいね 幸子さん、結構わかりやすいから そうね…… 天井を見上げて、私は言った 来週の予定って、あるかしら?
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