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手縫いした
のっぺらぼうの
人形に
紅で顔描く
天女の微笑み
上杉鷹山は遠く鍋島藩から米沢藩に入り、17歳で藩主となり逼迫した藩の財政再建に取り組む。
その妻は10歳の【幸姫】という薄幸な人で重度の障害者だったという。
家来から側室を勧められたが、彼は「天女を裏切れまい」と言い、彼女が30歳で亡くなるまで彼女以外に妻を持たなかったという。
贅沢を自らやめた彼は、手縫いした人形を持って彼女の部屋を訪れ、それにおぼつかない手で墨や紅を用い顔を描き入れている姿を優しく見守り、その出来映えをいつも誉めていたという....
夫婦という姿とは違うだろうが【幸姫】は鷹山に出会えて幸せだったのではないか....
少しずつだが人形の顔の出来映えが良くなっているという表現に私にはそう感じてしまいました。
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