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ここは探偵事務所。
管理人は僕。高野景
人も来ない、ぼろぼろの事務所なんかにはもちろん仕事仲間などいないけれど。
収入も、アルバイトのほうが実際稼げてる。
こんなことで24歳大丈夫なのだろうか。
雨の日は余計憂鬱だ。
低気圧が運んでくる頭痛とだるけ。
「はぁ…」
キィ―…パタン。
「あ…!あの!」
肌が白く、黒髪ストレートの長い髪。
確かここらで有名なお嬢様高校の制服を着ていた。
童顔でかわいらしい女の子だ。
「ん?」
「探してほしいんです…」
「おぉ!何をお探しですか」
「えっと…」
その女の子は頬をピンクに染めて呟いた。
「私のひとめぼれの人を探してほしいんです…」
その瞬間、僕の心臓がトクン、と静かに音を立てた。
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