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「え?それってどうして?」 難しい顔で、また言葉を選んでいる様子だったけど、「まだ……。ええ、まだ、わたくしにも分かりません。未来なんて分かるわけが無いのですから」と答えるだけだった。 「まあ、そうだよね。未来なんてどうなるか分からないよね」 さすがの沙織も未来を予知する力は無いんだなと思った。 でも、メガネをかけることに変わりは無いわけだし、好きだろうが嫌いだろうがメガネと付き合っていくしかないのだなと諦めるしかなかった。 「あ、水樹ちゃん。雪虫です」 雪虫?ってなに? 白い綿毛の付いた小さな虫が飛んでいる。 「沙織、この可愛い虫なに?」 「ですから雪虫です」 ああ……すみません……。 「雪虫が飛ぶと、一週間ほどで初雪が降ると言われていますよ」 「雪かぁ……」 釧路は寒いだけで、滅多に雪降らなかったからなぁ。 そろそろ年賀状書かなきゃならんね。加代ちゃんどうしてるかな__。
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