殺し屋の家政婦

第1章

サワムラ『あぁもしもし、ナカタか』

サワムラ『んー、おいまた俺に仕事横流しかよ。何でもかんでも仕事引き受けんな！』

サワムラ『歳上だからなんだよ。俺と20くらい違うだけじゃねぇか』

サワムラ『待て電話切ろうとするな。何も成立しちゃいねぇよ。俺はあくまで悪人しかやんねぇぞ』

真白『…………』

真白『(サワムラさんの元で働いて１週間経つけど、未だにサワムラさんがどんな人なのか分からない)』

真白『(基本家にいてたまに誰かと電話してて、夜になるとふらっといなくなって)』

真白『(それで夜中か朝になると帰ってくる)』

真白『(夜に働いているんだろうか？でも夜働くような店って何？コンビニとか？)』

真白『(でもあの電話何かの商談っぽいよね？悪人がどうとか言ってるけど、もしかして演劇か何かやっててそれの話？)』

真白『(それにサワムラさんお使いに渡す金額が大きいんだよね)』

真白『(実はお金持ち？実は大手企業の会長で若くして隠居してるとか？)』

真白『(うーん、謎だ)』