殺し屋の家政婦

第1章

サワムラ『……今日は雨か』

サワムラ『さて朝飯……あぁ、いないんだっけ』

サワムラ『食材はあるが俺は料理出来ないし』

サワムラ『……仕方ない。コンビニで何か買ってくるか』ｶﾞﾁｬ

真白『…………』

サワムラ『って真白!?お前まだここにいたのか！』

真白『……サワムラ……さん』

サワムラ『ずぶ濡れじゃねぇか。なんであのまま帰らなかった？』

真白『サワムラ……さん』ﾀﾞｷｯ

サワムラ『ん？どうした？』

真白『あなたが、ほっとけなかったから』

サワムラ『んなっ』

真白『間違った道を進んでいるあなたが、気になって……』

サワムラ『……まったく、俺の心配なんかしてる場合か。中に入れ』

真白『……良いんですか？』

サワムラ『……駄目だって言っても離れそうにないしな』

真白『……えへへ』

サワムラ『まったく、なんでこうなっちまったんだか』

真白『(サワムラさん、あなたが何故人を殺すのか分からないけど)』

真白『(でも、それであなたが幸せになれるとは思えない)』

真白『(だから私が、きっとあなたを真人間にしてみせます)』

おわり