2章

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サワムラ『(結局押し負けて買い物に付き合わされた)』 サワムラ『(何もなかったら俺だってそんな甘やかさないが流石に今晩の飯を盾に取られたら打つ手がない)』 サワムラ『(色々な意味で胃袋を掴まれるのは主導権を握られるのと大差ないとしみじみ実感してしまう)』 サワムラ『(最近はこいつの飯の味が分かってきただけに)』 真白『よいしょ、よいしょ』 サワムラ『…………』 サワムラ『(なんかこれ、女に荷物持たせて男は手ぶらってかなり感じ悪い図だよな)』 サワムラ『おい、買い物袋ひとつ貸せ』 真白『えっ、いえ大丈夫です。サワムラさんの手は煩わせません』 サワムラ『いや周りの視線が痛いからそれを少し緩和させたいだけだ』 真白『?、じゃあひとつお願いします』 サワムラ『(まったく、何が面白くて俺を買い物に連れ回したいのか。まさかこういう流れを読んで荷物を軽くしようとしてたのか?)』 サワムラ『(それが当たってたらあれだ。女って恐い)』
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