第一章

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**** 朝起きて顔洗って歯磨きして朝ご飯を食べて学校へ行って帰ってきて晩飯を食べてちょっと勉強して風呂入って歯磨きしてケータイいじって寝て‥‥、 そんな毎日の暮らしに飽き飽きする。 部屋の時計を見ると夜の9時30分を指していた。 いつもならケータイをいじっている時間だが、ありきたりの毎日を想像するとそんな気も失せる。 「何かこんな日常を一変させるような刺激が欲しい。」 とは思わない。 思いたくない。 いつも通りの日常が一番いい。 そんなことはとうの昔に悟った。 そんなことを考えながら、ベットに寝転がった。 「ピンポーン」 インターホンが鳴った。 どうやら誰か来たようだが、こんな時間に‥‥? 奇妙に思っていると、母親が部屋のドアを開けた。 「あんた宛に荷物が届いてたよ、またなんかしょうもないもの買ったんじゃないでしょうね~?」 そういうと母親は段ボール一箱を置いて、部屋を出た。 見ると、確かに宛名が自分になっていた。 しかし、肝心の宛先が書いていなかった。 というより、そもそも何かを注文した覚えも何もない。 疑心暗鬼のまま、ガムテープで閉じられた段ボールを開ける。 すると中から、新聞紙に包まれたこぶし大の大きさのモノが出てきた。 新聞紙を剥がしてみると、そこには何の変哲もない、『スイッチ』があった。 アニメや漫画で出てくる起爆スイッチを連想させるようなその『スイッチ』は異様な存在感を放っている。 とりあえず、ゆっくり段ボール箱の中に戻した。 「‥‥‥、何これ?」 段ボールの中をもう一度チェックすると、小さく折りたたまれた、黄色い紙があるのが見えた。 とりあえず、開いてみる。 すると中身はとんでもないことが書いてあった。
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