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裏口から城内へと侵入した俺達は誰にも見付からずに三階まで上がる事が出来た…此処までは良かった
だが三階まで上がって来た階段の上に思い掛けない人物が立っていた
そしてどうしてか隠蔽の術を見破っていた
「此処は通しませんよ」
その人物は紅い仮面を付け貴族の様な格好をしていたが奴が誰かは分かる
「ベルゼ…お前はやはり俺達の邪魔をするのか!?」
そう…奴はかつて雪花のクラスメイトを半殺しにした悪魔だ
「ええ…それがあの御方の意志でございますから…なので貴方方には死んでもらいます」
俺の言葉に躊躇いも無く返答するベルゼ
それと同時に刀剣の長い剣を手に取り攻撃の構えを取った
「…オルガ、此処は我に任せろ…剣術なら得意中の得意だ」
その構えに対し俺も剣を取り出そうとしたがその前にルシファーが前へと乗り出しそう言いながら剣を抜いていた
「なっ…お前、柄にも無い事っ…」
俺はそれを止めようとしたがソイツの珍しくも懐かしい笑顔を見た瞬間その言葉は途中で止まってしまった
「これはあの雪花の為だ…絶対に彼女を助け…そして我らの姫として幸せになってもらうぞ」
ルシファーは俺にそう言うとベルゼへと攻撃を開始した
「我が相手である!ベルゼブブ!!」
またもや柄にも無い口調となっていたがそれを気にせず俺達はその間に奥へと進む事にしたのだった
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