雪花の元へと向かうオルガ達

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ーーーー ルシファーが戦っている間に奥へと進んだ俺達に待っていたのは予想外の人物であった 広間の様に広い廊下の真ん中にその人物は立っていた 周りに沢山の魔狼を従えて… 「やっと来たな…早くあの時の続きをしようでなないか!」 俺はソイツを見た瞬間あの時の事を思い出し怒りを露わにしてしまい 「サリヴァン…っ!まだ生きていたのか!?」 と言いながら魔狼の群れへと突っ込んで行ってしまった それを止めようとした菊葉は間に合わず援護に回る事にした 「まったく、なんでオルガってこんなにも手が掛かるのかしらね」 同時に他の三人も援護へと回った様で雷花は雷の能力で魔狼を吹き飛ばし 麻友花は手渡されていた拳銃で近寄って来る魔狼を撃ち一葉は人食い草を使役し魔狼を食べさせていた 「っ、倒しても倒しても出て来る!何故だ!?」 ーだがどんなに倒しても魔狼の数は減る事は無くむしろ増えていた 「フハハハ!どうだ?私が召喚した魔狼は!?倒すほど数が増え貴様達の体力を削ってゆくぞ!!」 サリヴァンは俺達が苦戦しているのを遠くから見て楽しんでいるようで高らかに笑いながらそう言い放った 「くそっ!どうすれば魔狼に邪魔されずにアイツを倒す事が出来るんだ…っ!!」 俺は思わずそう呟く だがその言葉を口にしても状況など変わりはしない…むしろ悪化するだけである 「生命の精霊達よ。我が命により従え…魔狼達の動きの元を止めよ」 不意に菊葉が呪文を唱えているのが聞こえた コチラを見ると菊葉がニコリと笑い 「お姫様を救う役目はオルガと雷花に託すわ…良いわね?麻友花、一葉!」 と俺達にハッキリと言い放った 「ええ。それで雪花が助かるならね」 麻友花はその言葉に笑顔で同意する そして攻撃へと集中する為深呼吸をして魔狼…特に大きな獲物へと銃口を向け引き金を引いた 「…雪花は良い友達を持ったのだな」 それを見た雷花は去り気味にそう小さく呟いたのだった ーーーー
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