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先程の場所から全力で走り抜け三階の一番奥の部屋へと辿り着いた
「菊葉によると此処に雪花が閉じ込められてるって言っていたのだが…くそっ!鍵が掛けてある」
扉の取手に手を掛けるがそれは動く事は無く俺達を見下ろしているように佇んでいた
雷花は黙って俺のしている事を見ていた
そしてそっと扉へと手を添え呪文を唱える
「闇の王に従えし刻の扉よ…我が命によりその堅く閉された扉を開きたまえ」
すると先程まで閉じていた筈の扉がゆっくりと開く…そしてそのまま雷花は迷わずに真っ直ぐと部屋の中へと入って行った
「ったく、世話の焼ける…!」
俺はそれに呆れながらも付いて行ったのだった
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