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30分後。意見が出尽くした為訪れた沈黙を、親方が破った。
「そうだ、魔法が駄目なら物理を使えばよい!」
「物理を?どういう事だ?」
「防具を作って御使い様に着けてもらおう。ワシが最高の防具を作って見せる!」
胸を張り宣言する親方。
「それは良い考えですな。陛下、国としても何かをやりませんと」
「そうじゃな。親方、必要な物があれば言うがよい。可能な限り融通しよう」
親方の宣言に即座に乗る国王陛下と大臣。小指の防護に何を作るつもりなんだか。
「それは有りがたいですな。陛下の支援を受けられるなら、全身を覆うようにして………」
その後もむさいオッサン3人は話し合い、北斗に贈る防具の計画を詰めていった。
えっ、詳しく描写しろって?
オッサン3人を描写して、誰が喜ぶんだか。どうせなら可愛い女の子の描写に時間を掛けたい。
数日後、北斗は国王陛下に呼び出され、陛下のプライベートルームに来ていた。
「御使い様、現場から順調に生産が進んでいるとの報告を受けました。その感謝の印と言ってはなんですが、お納めください」
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