酒は飲んでも呑まれるな

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電車を乗り継ぎ、NR馬谷(うまがや)駅に到着した北斗は駅前にある小さな薬局を訪れた。 酷くなった頭痛を抑えるために鎮痛剤を買うためだ。 「へいらっしゃい!取れたての活きが良いのが揃ってるよ!」 「そりゃ楽しみだ………って、薬に活きがあるんかい!」 入店直後にかまされたボケに反射的に突っ込む北斗だった。 「お客さんいいノリツッコミだねぇ。こりゃ楽しみだ」 「いや、店主さんの楽しみは置いといて、頭痛が酷いんで鎮痛剤を下さい」 頭を押さえながらも軽く突っ込む北斗。 「あいよ。テンプレならノーシ○かバファリ○か。どちらにする?」 流石の店主も真面目に応対する。頭痛に苦しむお客様にふざけ倒すほどの鬼畜ではなかったようだ。 「うーん、薬なんて判らないからなぁ。店主さんのお勧めで」 「よっしゃ、ならばこのエキセドリ○だな」 「おいっ、さっきの2択は意味あったんかい!」 ………前言撤回。例え苦しむ客相手でもふざけ倒す鬼畜だったようだ。 「え?テンプレならこの辺だと紹介したが、お勧めでといわれたからこっちを紹介したんだが?」
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