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私の家は住宅街の隅の方にある。
住宅街を北に向かってぬけると、ショッピングモール、ファストフード店等があり、そのさらに奥に学校がある。
逆に住宅街を南に向かってぬけると、所々に小さなお店はあるが、畑や田んぼがあたり一面を占めていた。
そんな田舎道を10分くらい歩くと神社が見えてくる。
そこの神社は大きくはないが、神主さんが週に何回か来るおかげか、手入れが行き届いており、参拝者もいる。
幼い頃、私はよくここに来た。
特別何かをすることもなかったが、暇な日は必ずと言って言い程ここへ来ては御神木である一本の太く古い桜の木を眺めて、たまに来る神主さんや参拝者のおじいちゃん、おばあちゃんたちとおしゃべりをしていた。
みんな私のことを孫のように可愛がってくれていたっけなあ。
中学生になってからは、部活や習い事でめっきりと行く回数が減ってしまったけど。
懐かしいなあ、おじいちゃん、おばあちゃんたち元気かなあ。
そうこう考えているうち神社に着いた。
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