導き

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そう言って神主さんは私の頭をワシャワシャと撫でてきた。 神主さんは昔からよく私の頭を撫でてくれた。 普段誰かに頭を撫でられることがない私にとって、それはとても嬉しいことだった。 久々に撫でてもらえて、気恥ずかしさもあったが、それよりも嬉しさの方が勝った。 昔とちっとも変らない神主さんの手は、私に安心感を与えてくれ、1年のブランクも消し去ってくれた。
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