唯一の執着

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   「っん……あああっ……コウッ……」 「どうした、一都。まだ……イくには早いぜ」 うつ伏せでベッドに横たわる一都の上から覆いかぶさり、目の前にある身体を、思う存分に貪る。 「ひっ、あっ……コウ、だめっ……」 「まだ、イかせねぇよ。十分に、一都を味わって、ねぇからな……」 ギュッとシーツを握り締める手に自分のを重ね、ゆっくりとした腰の動きで一都の中を味わう。 「んっ……あああっ……やっ、こ、コウ……」 涙で濡れた、愛しい顔がそこにはある。 でも、まだだ……。 もっと、もっと……泣かせたい。感じさせたい。 「一都、もっと……腰上げて」 「やっ、あっ……ああっ……」 一都に、もっと感じてもらうため、腰を上げさせるようにしたけど……、シーツですべる所為なのか、一都の足がガクガク震えてる所為か、まともに膝を立てることが出来ない。 「くそっ……しょうがねぇな」 「やっ、あああっ――!」 何度か膝を立てさせようとしたが、ことごとく失敗してしまう。それに焦れてしまった俺は、一都の身体に腕を回して抱き起こすと同時に、繋がりを深める為にグッと奥をついた。 それが、散々焦らされた一都には堪らない刺激だったらしい。 俺の腕に抱かれながらグッタリしたと思えば……一都の胸辺りに精液が飛び散っていた。
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