唯一の執着

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   気持ちいいのは俺も一緒で、キツくなったナカの締め付けに、後もう少しでイキそうなぐらいだった。 「んっ……」 暫く俯いて呼吸を整えてる様子を堪能した後、耳元で囁く。 「気持ちよかった?」 「……コウの、ばか」 俯いたまま、一都がぼそりと呟いた。 でも、それが本心じゃない事は分かっている。 だって、目の前の耳元が真っ赤に染まっていたから。 「悪かったよ。けど……一都んナカ気持ち良すぎて、俺もおさまんねーよ。責任、取ってくれるよな?」 ほら――と、耳元で囁きながら、少しだけ腰を動かす。 すると、解放されたばかりの一都の口から、甘い声が少し漏れて、俺を更に調子に乗せる。 「ンッ……いいよ。けど」 「ん?」 言いながら振り返って、ニヤついてる俺の顔をジッと見つめる。 「……キスも、いっぱいして」 その言葉に、頭がくらくらした。 涙で濡れた、潤んだ目。 それに、泣きはらした赤い目元が明らかに誘ってる。 その上で、さっきの可愛いお願いだ。 今日は、本当に収集がつかなくなるかもな。 「……ああ、いいぜ」 けど、きっとこの恋人は許してくれるだろう。 そんな事を頭で考えながら、柔らかい唇を堪能するかのように舌で舐め、唇を合わせた。
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