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でも…期待しておいて残念でした、ってなるのはもう嫌だ。
何なの、何がしたいの。私には、ハタさんが何を考えているのか分からない。
どういうつもりなんだと言わんばかりに無表情でハタさんを見つめると、ハタさんはバツが悪そうに目を逸らした。
そして、観念したように口を開いた。
「俺も…お前と同じ気持ちだ。」
え、それって…
喜びや驚きよりもまず、じゃあどうしてこの前は振ったんだ、って疑問が先に押し寄せてくる。
ハタさんは、そんな私の心を読んだかのようで。
「でも、今はまだお前と付き合えない。それと、この前はあんな断り方しか出来なくて悪かった。」
そう言って頭を下げる姿は、心なしかいつもより小さく見える。
「お前はこれから大学でもっといい奴に出会うかもしれない。選択肢は今よりもっと多くなるし、俺よりいい奴なんてごまんといる。」
そんなことないって叫びたいけど、ハタさんの話が終わるまでは口を挟んではいけない気がした。
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