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「もしお前が大人になっても心変りしてなかったら、その時は遠慮なくお前のことを貰いに行く。」
ああ…そういうことだったのか。
私は子供で、ハタさんは大人で。
私のことを思って、ずっと広い視野で色んなことを考えてくれたんだ。
ただ、あの時の告白に対するハタさんの答え方は、とんでもなく不器用で最悪最低だったけど。
付き合えるのは、私が二十歳になってからかもしれない。もしかしたら大学を卒業してからかもしれない。
それでも、誰にも目移りしない自信は、迎えに来てくれるのをずっと待っていられる自信は、ある。
それくらいこの無愛想なお巡りさんに夢中なのだから。
「ハタチになるまで煙草吸うんじゃねーぞ。つーかハタチになっても吸うな。体に毒。」
「…ニコチンデカに言われたくないです。まあ、煙草臭いハタさんも好きですけど。」
そう言ってチラリとハタさんを見ると、眩しい笑顔を向けてくるものだから、思わず私も無表情を崩してしまったじゃないか。
「お、赤くなってる。照れてる顔も可愛いじゃん。」
「~っ、うるさいですよ!」
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