朝と、無愛想と無表情

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通い始めて3年目になる高校は、家の前にある大通りをずっと歩いて30分のところにある。 家を出て歩き始めてから約15分経つと、小学校の前を通過する。そのすぐそばにある交番には… 「おはよー、ニコチンデカ!」 「年上には敬語を使え敬語を。」 いつでも煙草のにおいを漂わせている、不愛想なお巡りさんがいます。 「おはようございます、ハタさん。」 「うっす。」 名前や年齢や彼女の有無なんかを色々質問した結果、唯一苗字だけは教えてくれた。 さて、今日もいつものアレを始めよう。 「ハタさん、好きです。」 「はいはい。」 「じゃあせめてハタさんがいつも吸っている煙草の銘柄を教えてください。」 「ナーイショ。」
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