81人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
「3万円なんて結構な大金、ネコババしようとか思わなかったんか?」
「この3万円をハタさんの指名料だと思えば安いものです。」
「交番をホストクラブみたいに言うな。」
ハタさんは気怠げに頬杖をついて、呆れた目をこちらに向けている。
…指名料は冗談として。
「ネコババなんて犯罪です。そんなの悪いことである以前に、日夜一生懸命働いているお巡りさんに失礼でしょう?」
ハタさんは微かに目を見開いて、そうか、と一言掠れた声で呟いた。
口元がどこか嬉しそうに歪んでいるのは、気のせいだろうか。
交番に3万円を届けたら、レアなハタさんを見られました。
最初のコメントを投稿しよう!