第13章 心の声

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そしてふと気づく。 「あ、れ……?」 目にかかる前髪が邪魔でそれを払ったときに手に触れたもの。 額に手を添えて撫でてみる。 やっぱり……。 何で冷えピタを付けているの? 起き上がることがしんどくて薬すら飲まずに寝たはずだよね? 無意識にこれだけを貼ったのかな? うう、あまりにも身体が辛すぎて、自分のことなのに記憶が曖昧だよ。 とりあえず薬を飲むために何か食べなきゃと、ゆっくりとベッドから降りてキッチンの方に向かう。 何か摘まんで食べれるものがあったかな? 冷蔵庫に何か入っていたかな? 色々考えるけれど、全く頭が働かなくて何も思い出せない。
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